自分は大丈夫!?グループディスカッションが突破できない人の理由・特徴・改善方法
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はじめに
グループディスカッション(以下GD)は、ただ口が上手なだけでは受かりません。
面接選考は通過できるのに、GDは何故か通過できない、、、
そんな人も多いのではないでしょうか。
GDは自分一人で勝ち進む選考ではありません。
グループになったメンバーと協力・協調し合いながら勝ち進む選考となります。
そのため意図をくむ力、周囲への配慮、空気を読む力など様々な能力が総合的に判断されます。
GDで落ちる人の傾向は減点されて落ちる人が大半です。
ここではGDで減点対象となるパターンを解説・紹介していきますので、
自分はそのような傾向がGDで出ていないか是非確認してみてください。
①良い子だけではもったいない!喋らない・響かない大人しい引っ込みタイプ
大学の後輩で「セガちゃん」と呼ばれる後輩がいました。
セガちゃんはとても大人しく口数が少ない子で、喋るのが大好きな私の質問にいつも笑顔で「はいっ!」と答えてくれる私からしたらとても話やすい(←一方的にですが笑)人でした。
私が一方的に1時間くらい喋っていても、いつも笑顔で相づちをしてくれたりと、「聴き手」としては完璧なスキルを持っていたセガちゃん。
しかし、そんなセガちゃんは就活でいつもGDが通過することができませんでした。
しかも4連続もGDで落ちてしまったそうです。
なんであんなに協調性があり、聞き役上手なセガちゃんがこんなにGDを突破できないのだろう、、
そこでセガちゃんにGDをどんな感じでやっているのか聞いたところ
セガちゃん
GDでは意見している人の話を聞いて常に頷いていました。あと関心した意見はメモしたりしていました。
私
そうなんだ!セガちゃんはどんな意見いったの?
セガちゃん
、、、意見は言ってません。最後に紙に書いて司会の人に提出しました。
私
えっ、セガちゃん発言回数ゼロっだったの??
セガちゃん
、、、はい
GDが通過できないポイントはここにありましたね!
GDで議論が始まってから、一言も話さない就活生をよく見かけます。
発言が無い学生は、「意見がないのか、それとも単にやる気がないのか、諦めているのか」サイドからみている面接官からは良い印象になりません。
リーダーや他のメンバーが「◯◯さんはどう思いますか?」など切っ掛けを与えてくれることもありますが、そこに期待するのは止めましょう。
自分から積極的に意見を発信しなければ、プラス評価とはなりません。
評価されるのは、「流れを作った人」になるので、切っ掛けを与えられて意見を言った側ではありません。
また大人しい子に多いのですが、意見が無いのではなく、議論の流れについていけず、喋れないケースもあります。
セガちゃんはこちらのタイプでした。
喋らない子でも話を聞いてみると実はしっかりした考えを持っている人は沢山います。ただ喋り慣れていなかったり、周りの空気を気にし過ぎて発言できないだけでとてももったいないタイプです。
キャラクターで例えるなら「君に届け」の爽子ちゃんタイプと私は呼んでいます。
爽子ちゃんタイプの対策方法
ここではGDで自分が爽子ちゃんタイプの人やグループ内に爽子ちゃんタイプが居た時の対策方法を紹介します。もしお役に立てれば幸いです。
自分が爽子ちゃんタイプの人
まず初めに自分が発言できない理由を考えてください。
上で紹介した
①意見が思いつかないタイプ
②発言するタイミングがわからないタイプ
で作戦は変わってきます。
①の人はGDの設問集や回答集などを沢山読んで回答パターンを作るのをお勧めします。設問の本質は似たような物が多い場合があります。
例えば
「テレビの視聴率を上げる方法を考えて下さい」という設問は「この商品の売り上げを2倍にしてください」と本質は同じことを聞いています。
共通している事は「売り上げを伸ばす方法を教えてください」と両方の質問は聴いています。
なので「売り上げを上げる質問が来たらタレントやSNSを使った方法で答えを考えよう、、」など
設問のパターン毎にある程度自分の中で回答パターンを決めておくといいと思います。
GDのよく出る質問集や回答方法の一例を近々作成しますので、是非参考にしてみてください。
・GDのよく出る質問集や回答方法の一例(現在制作中!)
②の場合
これはGDで「空気を読む事が重要」となります。
他の人達はどのようなタイミングで発表をしているのか、それに便乗して発表をしたり、または司会者の目をじーっと見て「喋りたい」というオーラを送ったり、、笑 など。
これは司会者のパターンによっても変わってきますので、この司会者はどのように場をコントロールしているのか観察しましょう。
②のタイプはとにかく「やる気が無い」ように見られるような仕草だけは避けてください。
司会者だけでなく、面接官も見ている事を常に意識して「静かにタイミング」を見計らって下さい。
なお上で紹介したセガちゃんは手を挙げるのが恥ずかしかったらしく、渡された紙に「意見あります!」とカンペのように書いて司会者に訴えるという荒業をやったそうです。
それが吉とでたのかわかりませんが、その時のGDは意見をいう事ができ通過する事ができたそうです。
皆さんも自分ならではの発言チャンスを作って自分の考えを伝えてみてください!
爽子ちゃんタイプがいた場合
上の紹介でほとんどわかったと思いますが、もし爽子ちゃんタイプを見かけたら「発言させる流れ」を作ってあげるのが一番です。
私の経験則では爽子ちゃんタイプは目などで「発言したいなあ;、、」と訴えている人が多いです。
それをキャッチし発言させてあげましょう。
本来は司会の人は発言をしていない人がいないか意識してないといけないのですが、もし司会者がその人を忘れて発言させてなかったら気づいた人などが話を振ってあげるのもいいと思います。
GDで通過しやすい人の役で詳しく紹介しますが影のリーダーになりさりげなくサポートするのもいいと思います。
これで大人しい子からすごい発言がでたら「それを引き出したキッカケを作ったサポーター」としてお互い評価が上がるはずです。
②どこかちょっと抜けてる!惜しい油断タイプ
GDでグループが決まった時だいたいのグループは学生同士で自己紹介を始めます。
学生①
先ほど待合室でも喋った方もいると思いますが、改めまして〇〇でーす!よろしく!
学生②
あっ△△大学出身の〇〇です。あっちゃんと呼んで下さい
こんな感じの自己紹介をする人がいます。
私はこういうタイプの人たちを「油断タイプ」の学生と呼んでいます。
GD以外の選考試験は面接官に向けて発言・自己PRなどをしているため、きちんと丁寧な対応をします。
しかし同じ立ち場の学生に向けて自己PRをするとなったときに急にラフに対応する人が出てきます。
こういうシチュエーションでみんな油断しはじめ、その人の本質が浮き彫りになってきます。
面接官はそこもちゃんと審査しています。
GDはライバルとの議論に熱中し過ぎて見えにくい位置にいる面接官の存在を忘れてしまいます。
いくら面接官から「まずは学生同士で自己紹介してから始めてください」と振られても、これが罠です。
この言葉を真に受けて合コンレベルのやりとりにならにように注意してください。
またこの他に油断タイプにある多いミスとして、メモをとっていない学生さんが挙げられます。
よーく考えてみてください。GDは会社に入った後に集団会議などを想定して行っています。
新人の社員が会議に出て「メモを一切しない」とはありえないですよね?
社会人にとって、特に新人社員においてメモをとるのは基本中の基本です。
メモをとっていないと面接官から「この人は会議とかでもメモをとらない人なのかな?」と思われてしまいます。
その他にもGDを行っているときの姿勢や表情・相づちなども意識しましょう。油断は禁物です!
油断ちゃんタイプの対策方法
自分が油断ちゃんタイプの人
油断ちゃんタイプの人は常に心の中でこの言葉を唱えてください「目は学生に!意識は面接官に向ける!」
学生からいくらダメ評価をされても合否を決めるのは面接官です。
自分が発言したことに対して「学生は文句を言っているが、面接官は頷いていたな」や「学生はみんな爆笑してくれているけど面接官は首をかしげているなあ」など常に学生のリアクションより面接官のリアクションを気にしましょう!
油断ちゃんタイプがグループにいた場合
いやらしい言い方になってしまうのですが、油断ちゃんタイプはチームにあまり悪影響を与える事はありません。
逆に周りと比較されてちゃんとしている人が株が上がる事があります。
しかしそんな油断ちゃんも救ってあげたい、、というマザーテレサ並みの精神を持った人はそっと耳打ちしてあげてください、、
「面接官がみてるよ、、」と。
私は油断ちゃんを試験中に助ける事は出来ませんでしたが、、涙
③これが一番ダメ!否定・断定するクラッシャータイプ
ほかの人が意見した事に対してすぐに「それは違うんじゃない?」「いやいやいや!」としりぞける就活生がいます。
俗にクラッシャーと呼ばれる就活生です。もし自分がそうなら、すぐに改めましょう。
なぜならこのタイプの人は就活に限らず、社会人でも、プライベートでもあまりいい良い印象を持たれません。
会話がかみ合わない人とは違う意味で、コミュニケーションがとれていないタイプです。
この手の人はそれなりに頭がいい理系タイプの人に多くみられる傾向があります。
こういうタイプがグループにいると、周りで発言する人が減っていきどんどん消極的なグループになってしまいます。
発言しても「どうせ否定されるから発言しなくていいや、、」と良い意見も出ないで埋もれていきます。
これは組織においては致命傷です。
断言できますが、
いくら頭が良く、与えられた課題に妥当な発言ができる人でもグループワークを悪くする人は採用されません。
また、この手のタイプのやっかいな所は「自覚症状が無い」人が多い事です。
クラッシャータイプのイメージは頭ごなしから「いや!それは違うだろ!!」と怒るタイプ以外にも
友達との会話や部下の発言のやりとりで怒ってはいないが、すぐに「いや、それは違うんじゃない?」と
無意識にそしてさりげなく否定している人もクラッシャータイプになります。
それで相手も「あっ、、そうなんですね」みたいな詰まった返しがあったら「クラッシャー素質」がありますので、部下や友達との会話の流れを確認してみてください。
クラッシャータイプの対策方法
自分がクラッシャータイプの人
以上を読んでいると「じゃあ、相手が間違った事を言っててもそれを尊重するようにすればいいのかよ?」と思う人もいるかもしれません。
否定はしてください。
しかし大事なのは「否定の仕方」です。
クラッシャータイプの人のダメな所はすぐに否定するところにあります。
なので、否定する時はワンクッションいれてから否定しましょう。
例えば
「そういう考え方もあるんですね、、」や「その話はすごく興味深いですね、、」などまずは相手を受け入れ、敬意を払ってください。
そしてその上で間違いを指摘してあげてください。
クラッシャータイプがグループにいた場合
クラッシャータイプの対応の仕方は色々あります。
以下の記事に実際にあった話と対応方法をご紹介します。
⇂
・実際にあったGDでのクラッシャータイプの対応方法(現在制作中!)
④吉か凶か??司会をやりたがりタイプ
GDで最も恐ろしい事、、それは「できないのにリーダーをやろうとする」人が現れたとき。
会議にしろ、戦にしろリーダーの成否はグループ全体の成否です。
司会として十分な役割を果たす能力がないにもかかわらず、高評価を期待して進行役に立候補してしまうタイプ。
超有害であり、議論は非生産的な方向にばかり進みます。放置をすれば全員仲良く「お祈り」GETということにもなりかねません。
司会やりたがりタイプの対策方法
自分が司会やりたがりタイプの人
えーっと、、もし自分が司会に向いていないと自覚があるなら、、多分やらないと思うのですが笑
司会を選べば確かに評価は上がりますが、その役割をまっとうできなければ評価が悪くなりますので、司会が得意な人以外は司会を避けましょう。
司会やりたがりタイプがグループにいた場合
この人、、司会できてないなあ、、と感じるのは実際に司会をやり始めてからになります。
しかしそのころには時すでに遅し、、今から司会を変えようなどできません。
リーダーがだめならチームメイトが支えましょう!
こういう場合、効果的なのは出来そうな人に「影のリーダー」あるいは「副リーダー」をやってもらいリーダーをサポートしましょう。
まず必要最低限としてチームを沈ませない様にみんなで協力しあいましょう。
以上4パターンがGDで特に落ちやすいタイプの紹介をしました。
以下のタイプの人は上記タイプよりは影響力は大きくないのですが、GDで減点されやすいタイプを紹介します。
⑤いいね!連発!調子が良さそうタイプ
GDで誰かが発言するたびに「おっ!それいいですね!」や「俺もそれいいと思ってましたー!」と、とにかく賛成しまくるタイプ。
いわゆる「クラッシャータイプ」の逆に値します。
一見場の空気を良くし、「周りも意見を言いやすい空気を作った人」と評価されそうなんですが、これだけではダメです。
それ+αが必要になります。
例えば「書記もやりながら空気を良くした人」、「タイムキーパーをやりながら空気を良くしてくれた」など+αが必要です。
また役割をできなかった人は人の意見に便乗したら「便乗した自分なりの理由」も付け加えて発言していきましょう。
ただの調子がいい人にみられないように意識してやりましょう。
⑥言葉以外で場の空気を悪くしてしまう!?フテクサレタイプ
意外と多いのが、自分の意見が通らなかったり、否定されてそれが顔に出ている就活生のタイプをさします。
納得できないかもしれませんが、その感情を顔に出してはいけません。場の雰囲気も悪くなりますし、つられて議論も活性化しなくなってしまいがちです。
顔に出ちゃう人は意識してでも直しましょう!こちらも就活だけでなく、合コンや友達関係にも影響があります。
どうせ顔にでるんでしたら「笑顔」を沢山だすようにしていきましょう!
⑦ファシリテーター
一見すると、散らかっている議論を整理してくれているように見えますが、これは簡単に言えば「現状報告」になります。
議論を前進させる発言でも、建設的なアイデアでもありません。つまり、議論に「貢献」しているとは言えません。
厄介なのは、この現状報告は本人も手応えを感じてしまい、評価されるだろうと錯覚してしまいがちな点です。
ファシリテーターは煮詰まった現状を打破するなど、議論を前に進めるファシリテートが必要です。
さいごに
GDや面接は「これをやれば絶対に大丈夫!」という答えはありません。
企業によって求めている人材やタイプが異なっているからです。
この企業はどんな人を求めているのか?それを常に意識し取り組んでみてください。
また社会人としての常識が備わているか、一般常識があるか、という事も学生同士でディスカッションを通して見られています。
これを機に「大人のマナー」を身に着けていきましょう。