就活初心者必須スキル!就職活動3大理論 そのⅢ WaTから学ぶ「面接官との心の共有方法」
はじめに
この章では前章で紹介した「しくじり先生型自己PR」で作成したエピソード、このエピソードをさらに面接官に共感してもらうための方法を紹介したいと思います。
これは「しくじり先生型自己PR」のクオリティをあげるためのステップと捉えて下さい。
「自己PRが自慢話になってしまい、嫌味にとらえられてしまう」と面接官側は心地よく話を聞いてくれません。
しかし自己PRは自慢話をしないといけない時もあります。
そこでここではWaTの実例を交えて、面接官に共感してもらうテクニックをご紹介いたします。
WaTから学ぶ「面接官との心の共有方法」
突然ですがWaT(ワット)というグループをご存知でしょうか?
WaTは小池鉄平さんとウエンツ瑛士さんが結成した音楽ユニットで、惜しくも昨年に解散してしまいましたが、彼らが世の中に送り出したエンターテイメントは素晴らしいものばかりでした。
さて、このWaTですが、初めてテレビ(ミュージックステーション)でデビュー曲を発表した時にハプニングがありました。
ご存知でない方のために当時のその映像を下に貼りますので、知らない方は見てみて下さい。
さて、みなさんはこの動画の小池徹平さんの涙を見てどう感じたでしょうか?
この動画は当時学生だった頃の私のクラスでも大反響でした。
私はこの動画を見て小池徹平さんの事がより好きになりました。
しかしクラスの中では逆に冷めてしまった人もいました。
「デビューがそんなに嬉しかったの?」
「なんで泣いてるの?」
という意見もありました。
この動画の感想等を見ても小池徹平さんの涙に関しての意見は賛否両論ありました。
繰り返しになりますが、WaTとはウエンツ瑛士さんと小池徹平さんで結成されたシンガーソングライター・デュオです。
結成当時は毎週日曜日に代々木公園で路上ライブを始めます。
当初は聴衆ゼロの日にちもあり、人がほとんど集まらない時もあったそうです。
そこで二人は集客アップをするために色々と試行錯誤し努力を重ねていき、1年後には路上ライブに1000人以上の大観衆が集まり、大混乱になり路上ライブは終了になったそうです。
そしてその2年後ようやくメジャーデビューを果たしました。
当時メジャーデビューしたての頃のウエンツ瑛士さんが「こんなにデビューするのに時間がかかると思わなかった。
やっとデビューすることができました」とコメントしていることからデビューまでの大変さが伺えました。
そして先ほど見ていただいたミュージックステーションのデビュー曲で小池徹平さんはデビューまでの道のりを思い出して思わず涙を流したとコメントしていました。(コメント引用:ミュージックステーションより)
話を戻しますが、
この小池徹平さんの涙を見て感動した人と冷めた人の分岐点はなんだったのでしょうか。
恐らく二人の苦労を知っている人または共感できた人は一緒に涙を流したのではないでしょうか。
二人の苦労を知っている人・自分にも似たような経験があり共感できた人は一緒に涙を流し、知らない人は単なる「小池徹平が涙を流している」という事実を受け取るだけだったでしょう。
「面接官の心に残る伝え方」また「面接官に共感してもらう」とはまさにこの事をいいます!
表面に現れている「事実」だけでなく、そこにたどり着くまでにたどった挫折、這い上がってきた軌跡それを伝えることが重要になってきます。
自己PRにおいてもエピソードを伝えるときは、自分が取り組んだ事の経過・苦労・努力したこと、自分が得た喜び等も惜しみなく話せばそこに面接官との共感を生み、よりあなたという人物を理解してもらうことができます。
人生経験が豊富な大人は苦労したことを理解する力があります。きっとあなたの努力や苦労に対して共感してくれるはずです。
そしてこの苦労話があった上での自慢話は嫌味に聞こえる事はありません。
むしろ「苦労が報われて本当に良かったね」となってくれるでしょう。
ここまでのエピソードで努力して苦労することで面接官に関心を持ってもらえる事はわかっていただけたと思います。
結果を伝えただけでは共感を生むことはできません。面接官にも自己同化をしてもらい共感してもらえるような自己PRのエピソードを話すようにしましょう。