心に残る自己PRの作り方!テクニック編
Contents
~はじめに~
自己PRとは履歴書・エントリーシート(以下ES)・面接でほぼ間違いなく聞かれる項目となります。
そのため私の中では「自己PR」は就職活動において最も重要な項目だと思っています。
ここでは就活本にのっている自己PRのノウハウの一段上のクオリティの高い自己PRを作るための、考え方とテクニックを紹介します!
自己PRは自分の言葉で語りましょう!~他人の言葉ではなく自分の言葉で!~
就活アドバイザーをやらせていただき学生さん達の自己PRを聞いて、よく違和感を感じる事がありました。
これは私に限らず、他の人事の方とお話しした時も同じことを言っていました。
それは、、
学生の自己PRが同じような内容ばかりになっている!という事です
私の強みは「周囲の人を元気にすることです!」、「部活で部長を担当し部員をまとめていたのでリーダーシップがあります」、「私は失敗しても転んでもただでは起きません」、「仲が悪かったクラスを一つにまとめた経験から私はチームの結束力が組織において一番重要だと実感しました」、、、etc。
これは前にもどこかの学生も似たような事を言っていたなあ、、。
と思うほどみんな同じようなことを面接で話しています。
この現象の原因として考えられるのが、「他の人が考えた言葉や本に書いている言葉を引用しているため」だと思います。
就活を始めたばかりの人など自己分析や文章の作り方に慣れていない人に多いのですが、就活の本や自己分析の例集などで、自分にあっている内容や言葉を見つけてそれを引用して文章を作っていると思います。
引用する事は悪い事ではありません。しかしその言葉をそのまま使うのはよくありません。その時点でその言葉はあなたの心から出てきた言葉ではなくなります。
本当に伝えたい事は「借りた言葉」では相手の心には響きません。
これは就活に限った事ではありません。
もっとわかりやすい例を挙げると恋愛などもそうです。
好きな相手に告白する時にインターネットに書いてある言葉や友達が告白した時に成功した言葉をそのまま使っても相手の心には響きません。恐らく引用はする所はあるかもしれませんが、その中にあなただけの感情やエピソードが加わると思います。この感情やエピソードが重要になってきます。
告白で以下のように告白されたとしましょう。
[告白者]
君と一緒にいると楽しい、もっと一緒に過ごしたい
[告白者]
今までいろいろ話してきて好きになった、俺で良ければ付き合って欲しい
[告白者]
もっと笑ってる君をみていたい
上の告白フレーズを読んで変な寒気が走ってしまったら、申し訳ございません!
では心を落ち着かせて、、
気分を就活モードに戻して自分に聞いてみてください!この告白フレーズを聞いて心に響きましたか?
これは私が「恋愛・告白フレーズ」から引用してきたものを少しアレンジしたものなんですが、
恐らくこれを見ても私の事を好きになった人はいないと思います。(いてくれたら全力でありがとう!と言わせてください)
なんででしょうか?
それはこの言葉からその人の感情が伝わってこないからです。想いが伝わってきません。
それにありきたりな言葉ですよね。誰でも使える言葉なので、この言葉を聞いても心に響かないのです。
これが両想いの人同士で言われたら心に響くかもしれません。なぜなら「言葉にしなくてもその言葉の裏に隠れているエピソードや感情が共有されているので伝わってくるからです」。
普通に「好きだよ」と言われても二人の中には「好きだよ」の言葉の背景の裏に色々な思い出やエピソードが含まれています。
中には「具体的にはどこが好きなの?」と確認をする人もいると思いますが!笑
初対面の人に言われるよりずっと言葉少ない説明で伝わると思います。
しかし面接の時にこのような両想いの関係が築いている事はほとんどありません。
初対面の人に上の告白フレーズのような事を言っても響きません。
なので面接も就活本やネットから見つけた言葉を繋ぎ合わせた文章では面接官の心には響きません。
自己PRで最も大切な事は、あなたがどのような人間かわかってもらう事です。
そうなると、自分の事が伝わるような言葉を自分で考えて、話さなければいけません。
自分の事をわかってもらうためには、あなたしか話せない事(自分だけのエピソード)を、あなたの言葉(感情)で話しましょう。他の人でも話すような事(就活本の例など)を借りてきてそれを話しても相手には響きません。
それを意識して自己PRを作っていきましょう!
自分だけの自己PRの作り方
就活生の皆さんに指導をするときに「自分にしか話せないエピソードを話しましょう!」とアドバイスをすると「自分にそんなエピソードはありません!」という反応を示す人がたくさんいます。
どうやら「自分にしか話せないこと」=「すごい話」と思ってしまうようです。
「自分にしか話せない事」とは、なにもすごい経験だけの話ではありません。
自分の言葉で語ったエピソードが自分にしか話せない事となります。
またキャッチコピーをつけることも自分だけの自己PRを作る上で重要になると思います。
以下に自分の言葉で語ったエピソードの作り方とキャッチコピーの作り方の流れを解説します。
自分だけのエピソードの作り方
自分が人生で経験したエピソードを自分が感じた通りに表現します。
仮に友人も同じ経験をしていたとしても恐らく感じ方は人それぞれだと思います。
そういう所でその人だからこそ表現できる言葉や考えが生じてきます。
例えば初めて富士山を頂上まで登った時、みんな達成感を感じると思います。
「富士山を登り切り達成感がすごいです!」
しかしその達成感の中には人それぞれの想いがあったと思います。
極端な例えで説明すると、①体力に自信があり登山当日の天気も登山に適した人が富士山の頂上に順調に上った人と、②体力にはあまり自信がなく、しかも登山当日の天候も悪い中、やっとの思いで頂上に到達した人では「達成感の感じ方や想い」は全然違うと思います。
①の人はもしかしたら「初めて富士山を上ったけど、結構楽勝だったな!次回はさらなる高い山を登ってみたい!」と思うかもしれません。一方苦戦を強いられた②の人は「富士山を登るのはこんな大変なんだ、、でも自分も頑張れば富士山を登り切る事ができるんだとわかった事が嬉しい!」
と、2人共「富士山を登る」という行為は同じことをしていますが、そこから感じた事やエピソードはまったく変わってきます。
以上の事から「普段の何気ない事も」自分が感じた感情や想い、エピソードを加えるだけで「その人しか話せないエピソード」に変わります。
話のネタが「コンビニのバイト」と誰でも経験したことある様なネタでも、そこにあなたの「感情や想い・エピソード」を加えるだけであなただけのエピソードが誕生します。
自分だけのキャッチコピー
自己PRではまず最初にキャッチコピーを言う事が多いですよね。
私は「リーダーシップがある」・「コミュニケーション能力が高い」・「継続力がある」など。
しかしこのようなキャッチコピーはよく使われる言葉であり、さらに意外と抽象的な表現です。
そのためこういうキャッチフレーズは誰でも使用できるので面接官の心には響きません。
こちらも就活に限らず、色々な所で活用されています。
羞恥心から学ぶキャッチフレーズの重要性
私が学生時代バラエティ番組はクイズ!ヘキサゴンIIの「おバカキャラ」ブームでした。
テレビのタレントも色々なおバカタレントがでていました。
そのおバカタレントのパイオニア的な存在が「羞恥心(つるの剛士・野久保直樹・上地雄輔の3人ユニット)」でした。
彼らはおバカキャラの中でも特に人気があり、色々な番組に引っ張りダコでした!
引用先:Google 画像 羞恥心
当時はおバカキャラがトレンドだったため、おバカキャラという肩書があるタレントはそれなりに需要がありテレビによくでていましたが、次第におバカキャラが沢山でてきたた事とおバカキャラのブームが落ち着いてくると、次第に番組が求める「おバカキャラ」だけしかテレビにでれなくなってきました。
番組が求める「おバカキャラ」とは視聴者が求める「おバカキャラ」。
この時期の生き残ったおバカキャラというのはやはり「羞恥心」。
では羞恥心は何故生き残れたのか。それは彼らは他のおバカキャラより素晴らしいキャッチコピー(キャラ)を持っていたからだと思います。(もちろんその他の要素もたくさんありますが)
それは
「イケメンでおバカキャラ」
だと思います。
このキャッチコピーがお客様を惹きつけたと思います。
これは羞恥心の「イケメンキャラ×おバカキャラ」を掛け合わせることで、ただのおバカキャラよりさらに上のランクのおバカキャラになります。
「羞恥心ってどんな人たちなの~??」と聞かれ、「おバカキャラの人たちだよ!」と言われるよりも「イケメンでおバカキャラな人たちだよ!」と言われたほうが知らない人からするとイメージしやすくなったと思います。
面接でもあなたにしかあてはまらない言葉でキャッチコピーを伝える事でよりあなたの事を面接官もイメージしやすくなります。
自分だけのキャッチコピーの作り方の例えとして「コミュニケーション能力があります!」という言葉を使ってみます。
コミュニケーションにも色々あると思います。
口で周りの人とコミュニケーションをとる人もいれば、行動で示してコミュニケーションをとる人もいます。
そういう人は「喋りは苦手ですが!コミュニケーション能力は高いです!」みたいな表現方法をするのもいいと思います。
こういう表現にするだけでオリジナリテイがあるキャッチフレーズに変わります。
自分だけのキャッチコピーの作り方
自分だけのキャッチコピーが思いつかない、、、という人も沢山いると思います。
そんな珍しい能力自分には無い、、、と諦めてしまう人もいます。
しかしキャッチコピーの見つけ方、いえ作り方はあります!
そもそも一つの能力で珍しいモノが無いか探すので難しいのです。
先ほど例を挙げた「無口だけどコミュニケーション能力があります」というキャッチコピーは
「無口」と「コミュニケーション能力がある」という二つの要素をかけあわせる事で作る事ができます。
「無口な人」は沢山います。そして「コミュニケーション能力が高い」人も沢山います。
しかし二つを掛け合わす事で一気に珍しいキャッチコピーになります。
そしてその二つの要素ですが、2つの要素がギャップがあるものほど珍しく感じます。
先ほどの「無口だけどコミュニケーション能力があります」では、「無口」と「コミュニケーション」は矛盾しているイメージがありますよね?
それが掛け合わさる事で聞いている方も「ん?どういう事だろう??」と興味をもってくれます。
この他の例で言うと、私の後輩でミスコンに出場した時に紹介で使用した言葉が「おっさん美女」というキャッチコピーでミスコンで注目を集め特別賞をとる事ができました。
こちらのキャッチコピーも「おっさん」と「美女」を掛け合わせて作られたキャッチコピーです。
これも「おっさん」と「美女」というギャップがある要素二つが掛け合わされ注目を集めました。「どんな美女なんだろう?」と。
きっとこれが「秋田こまちのような美女」というキャッチフレーズだとイメージがつきやす過ぎて、注目はされにくくなります。(逆にどのくらい美人なんだろう、、という意味では注目されるかもしれませんが、、笑)
なので自己PRのキャッチコピーを作るときは「2つのものを掛け合わせ、なおかつギャップがあるもの同士を掛け合わせる事でより興味を持ってもらえるキャッチコピーとなります」
以上より、「自分だけのエピソード」×「自分だけのキャッチコピー」つけることで面接官が飽きずに興味をもって聞いてくれるようになります。
なんか小手先のセコイ作戦だな!って思っちゃうかもしれませんが、面接官(聞いている側)も結構大変です(笑)
ですので「自分のため」にもなりますが、ここは
「面接官のためにも」ぜひ取り組んでみてください!
関連記事
自己PRが自慢話になっていない!? ~嫌味に聞こえないように文章を作るテクニック~
突然ですが!
相手の話のネタで聞いてて飽きるランキング!発表します!
1:相手の自慢話
2:誰も興味のない話
3:受け売りの話
4:ユーモアのかけらもない話 (参考出典:Welq.jp)
恐らくですが、
読んでいるみなさんもほとんど納得できる項目だと思います。
上の項目の会話を長く聞いていると話がつまらないなあ、、と感じる人が多いと思います。
理由としては色々あるとおもいますが、話の内容が自分にとって「無意味」だったり「嫌味に感じる」ことが多いからだと思います!
もし自分の会話が上のランキングに当てはまる事があれば要注意です!
なぜなら話がつまらなく今後合コンで呼ばれる回数が極限に減っていく、、、ではなく!
就職活動の面接において面接官から「この人つまらないなあ、、」「なんかこの人自慢話ばっかしてくるなあ、、」って思われてしまう可能性があるからです!
しかし私が面接官をしている時、残念ながら就活生で自己PRが自慢話になっている人が結構います。
恐らく就活生は自慢するつもりはない人が多いと思いますが(中にはドヤ顔で自慢する学生もいますが笑)
無意識に自己PRが自慢話になってしまっているのだと思います。
なぜなら自己PRとは自分の紹介。
いわば自分を売り込むためのアピールが自己紹介(自己PR)になるのでどうしても自慢話になりがちになってしまいます!
なので本人は自慢話風に話すつもりは無いのに聞いている側からすると自慢話に聞こえてしまっているかもしれません。
この章以外にもくどいくらい使うフレーズなんですが、
就活とは
「相手(面接官等)が何を考えているか!を常に意識する!」
が重要になります。
自分の考えた、この自己PRは面接官にはちゃんと伝わっているのかな、、、??
面接官は自分から何を聞き出そうとしてこの質問をしてきたんだろう、、、、??
と、常に何かアクションが起きたら「相手はどう思うんだろう」と常に考える癖をつけるのがいいと思います!
なので少しでも自分の自己PRが相手に嫌味に聞き間違われるかもしれない!と思ったら、表現方法を変えたりして誤解が無いように伝えるといいと思います。
そこで
まず最初に自己PRを作る前に、自己PRの作り方を間違った方向に進まないために自己PRの作り方の注意点やテクニックを紹介していきたいと思います!
これを意識して自己PRを作れば面接官にも嫌味なく伝える事ができるようになると思います!
心に残る自己PRの伝え方~嫌味をあまり感じさせないような自己PRの作り方~
結果を伝えるのではなく過程を伝えよう!~AKBオーディション前田敦子の採用真実!~
面接官と就活生における最大の勘違い。
それは就活生が「伝えたい!」と思っている所と面接官が「聞きたい!」と思っている所が違うということを「自己分析の章」でもお話しさせていただきました。
「内容忘れた方は下のURLから確認できます↓項目4.自己分析を始めるにあたっての大事な要素に記載してます。
要するに面接官は就活生の「今」を見ているのではなく会社に入った後のビジョンを想像して採用します。
中には即戦力で使えそうな人材がいれば現状の能力で採用される人もいるかもしれませんが、、、
なので現状は実力がなくても、ポテンシャルが高ければ採用される可能性が高いということです。
ここで一例として優秀な採用担当者であり兼プロデューサーを務める秋元康さんのお話しを紹介したいと思います。
引用元:Google 画像 秋元康
秋元康さんはおにゃん子クラブ、AKB48、乃木坂46といったアイドルを発掘した素晴らしい方です。また前田敦子・大島優子・高橋みなみ、、、etcと素晴らしいトップアイドルを選出してきました。
しかしそれらのアイドルは最初からスターの輝きを放っていたわけではありません。AKB48の絶対的エースであった前田敦子さんは、小さい時から人前で話すのは苦手でオーディションを受けた時も「周りの人よりもダンスは全然できなくて歌唱審査も全然ダメだった」と本人は語っていました。
しかし前田敦子さんは、このオーディションを合格することができました。
秋元康さんはこの前田敦子さんのオーディションについてこのように語っています。
「オーディションで落とす子は完成された子。歌やダンスができなくてもそこは評価に大きな影響は無い。成長過程を見て採用する。」と、当時の前田敦子さんは能力的にはアイドル(スター性)の要素はほとんどない普通の女の子でした。しかし秋元康さんは前田敦子さんを見たとき「頭の中に普通の女の子がアイドルになっていく成長過程が描かれた」と語っていました。
つまり秋元康さんは前田敦子さんの「現状」を見ているのではなく
現時点のその人から想像できる、未来のその人を見てとるかどうかを決めています。
これは芸能事務所だけで行われている採用方法ではありません。
新卒採用も同じことが言えます。どの企業もこのように現状ではなく「現在と未来を結び想像し」採用するのです。
しかしどの企業の採用担当者も秋元康さんと同じようにこの行為をしていますが、この成長過程(=ポテンシャル)を正確に見抜くことはできていません。
それだけ見極めが難しいことなのです。
それで面接官も必死に就活生を見抜くために色々な質問をして、就活生を理解しようとしているのです。
しかしこれは就活生からしたらチャンスでもあります!
「現状」は過去の実績等の積み重ねで形成されているため、現状の実力は把握されます。
しかも現状の結果を紹介するだけはただの自慢話になってしまう恐れがあります。
結果はアピールするポイントではありません。自分が取り組んできたことの成果でしかありません。
しかしポテンシャルは今後の期待値的な曖昧な項目になるので面接のときに自己PRの伝え方次第で大きく変わることができます。言い方が悪くなりますが面接官を誤魔化すことができてしまいます。
なので今から自己PRを作ろうと思っている学生も現状で素晴らしい実績が無くても、自己PRの表現の仕方しだいでは甲子園に出場経験のあるライバルと互角に戦うことができるかもしれません。
ぜひこの面接官が知りたいところを間違わないように意識して面接で伝えていきましょう!
しくじり先生型自己PRストーリー ~ストーリーの組み方が非常に大事!~
「あなたが学生時代に頑張ってきたことはなんですか?」、「あなたの失敗談はなんですか?」ESの項目や面接でよく聞かれる項目です。この質問は真意をくみ取ると「自己PR」をする質問となっています。
しかしそれにも関わらずピュアな学生は「学生時代は野球を頑張りまして甲子園に出場することができました!」や「学生時代はこんな失敗をしてしまいとても苦労しました!」と単なる結果だけを伝えて終わっているケースがとても多いです。
これは採用側の質問の真意を読み取らないで、率直に聞かれた質問に答えてしまっているから起こります。
確かに聞かれたことにはちゃんと答えているのですが、これは結果を伝えているだけで自己PRにはなっていません。
ではこのような状況では何を書けばいいのでしょうか?
失敗談を聞かれた時に最もウケのいい自己PRのパターン。
それを「しくじり先生型自己PRストーリー」と呼ばせていただきます。しくじり先生とは2014年10月3日からテレビ朝日系列で放送が始まったバラエティ番組で「人生を盛大にしくじった人から「しくじりの回避法」を学ぼう!」を基本理念に毎回ゲストで登場する「しくじり先生」が自分と同じ失敗を他人が犯さないように「自分の言動の問題点と教訓」を番組オリジナルの教科書を用いりながら伝授する番組。(引用:しくじり先生 俺みたいになるな!!Wikipediaより)
以下にどんな番組かyoutubeのURLを張ります。見たことが無い方は一度ご覧になってみてください。↓
この番組のストーリーはいたってシンプルです!
①まず先生がしくじって地獄を見る。経験する。
↓
②地獄を経験してなぜしくじったか悩む・そして次第に何が原因なのかわかるようになり
新しい視野・考えが生まれる。
↓
③そのしくじりに対して反省し、壁を乗り越えるために頑張る。
↓
④そして壁を越えて前とは違う景色が広がっている。
このストーリー展開を自己PRに当てはめればいいんです。
上で提示した「オリエンタルラジオのしくじり先生」は見ていただけましたでしょうか?
オリエンタルラジオの内容を解説していくと
①先生がしくじって地獄を見る。経験する。
→芸歴が浅いのに冠番組・レギュラーを10本持つ。3年以内でレギュラーが全て無くなる。
②地獄を経験してなぜしくじったか悩む・そして次第に何が原因なのかわかるようになり
新しい視野・考えが生まれる。
→「天狗になってしまった」
③そのしくじりに対して反省し、壁を乗り越えるために頑張る。
→「一度もてはやされて失墜して、仕事も無くなり地べた這いずり回っ
ていろんなもの切り開いてそれでも夢見られるか」
④そして壁を越えて前とは違う景色が広がっている。
→「しくじってからが大事だろう!小さいプライドを守って現状を維持しようとするな。
負けてからビックマウスになる勇気」
まとめるとこのような感じになります。
しくじり先生は基本的に最初は上手くいって調子に乗った事で周囲が見えなくなり挫折します。この部分だけをみるとこの章の最初に書いていた「相手の話でつまらないジャンル第1位の自慢話」になります。
しかし、しくじり先生のストーリー展開はこの自慢話の嫌味を和らげる要素を取り入れています。
それは失敗することで反省し苦労して必死に壁をよじ登る「下から上に這い上がる流れを描いているからです。」この次の項目に歌手のWaTで実例をあげた「苦労話による面接官との心の共有方法」で詳しく説明しますが、この苦労話というものが嫌味をだいぶ和らげてくれます。現にしくじり先生を見て嫌な気分で番組が終わることはないと思います。むしろそのしくじったゲストの事が前よりも好きになれることの方が多くなると思います。
私は以前まで亀田3兄弟の亀田大毅選手がビックマウスやデカイ態度や発言に共感を持てづ嫌いでしたが、しくじり先生で亀田大毅選手が出ている回を見て、見終わったころには亀田大毅選手の事が好きになりました。自分は表面上でしか亀田大毅選手の事は理解していなくそれで判断していたんだな!って見ていてすごく心を打たれました。
大毅選手の回も自己PRを作る上でも参考になると思いますので、よかったら是非見てみてください。
さて、このしくじり先生のストーリーでもう一つ自己PR作製に取り入れてほしい項目があります。こちらも章の最初に記載した「相手の話のネタで聞いてて飽きるランキング第3位の受け売りの話」の話になるのですが、しくじり先生を見ていると数々の名言が出てきます。先ほどのオリエンタルラジオの回の中でも中田さんが「なりたくてなる天狗はいない!」、「天狗になると自覚症状が無い!」、「O.Aされない体のはる仕事は一番キツイ」と名言を言っていますが、とても説得力のある名言だと思います。
なぜなら上の言葉は誰かからの受け売りの感じが全然しません。オリエンタルラジオが実際に経験しそこから得た教訓を自分たちの言葉で表現しているから説得力があります。
私が面接官を担当しているときも学生から「努力に勝る才能無し!」、「努力こそ最大の近道」、、etc色々な名言を聞くのですが就活生の中には話を聞いていて「この言葉は本当にこの人からの言葉なのかな??就活本とかに書いてある言葉をそのまま使ってるんじゃないかなあ」と感じる時があります。
決して本を引用してはいけないという事を言っているのではないのですが、自分なりの言葉で表現してくれると、その人の「らしさ」が現れてとても感じ取りやすくなります。
私だけではないと思いますが接客や人と関わったときに対応の仕方が「事務的な対応」だと少し冷めてしまいます。例をあげますと
コンビニでの「いらっしゃいませ!ポイントカードはございますでしょうか?」や年賀状で「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。」しか書いていない文章を見ると、マニュアル通りで心に響きません。
しかしこのやり取りにマニュアル感がなければ心に響きます。
先ほどのコンビニのやりとりで「いらっしゃいませ!今日はコーヒーブラックなんですね!お仕事頑張ってくださいね!」や年賀状でも「明けましておめでとうございます!昨年は千葉君と秋田でマダイ釣りして海に落ちたのが印象深かったよ!笑今年も釣りしようね!」
みたいな表現になっていたら、心に残るフレーズに変わります。
このフレーズは「その人が経験しているから言える言葉であっておそらくマニュアルとかには書いてありません。」私が毎日通うコンビニで毎日コーヒーを買っているのを知っているから言える言葉であり、年賀状の釣りの話も釣りを一緒にしたから言える言葉のために言える言葉なため「マニュアル感」が感じられません。
その人だから言える言葉とマニュアルの言葉では受け取り側もこんなに変わってきます。現に私も年賀状を書く時も同じ内容を絶対に書かないようにしています。その人だからこそ書ける内容をいつも書くようにしています。そのため自分では何を書いたかわ忘れていても友人はちゃんと覚えていてくれます。
ですので
違う章で詳しく説明しますが「自分の言葉で表現する」事はとても大事になりますので、みなさんもしくじり先生をみながら、先生たちはどんな名言を言っているか参考になるとおもいますので、しくじり先生をバラエティという視点ではなくて就活の教本という見方で見れば色々な感じ方ができると思います。
WaTから学ぶ~苦労話による面接官との心の共有方法~
この章のメインテーマであげている「自己PRが自慢話になってしまい、嫌味にとらえられてしまう」と面接官側は心地よく話を聞いてくれるのは難しいです。
しかし自己PRは自慢話をしないといけない時もあります。
そこでいかに嫌味話を和らげる事ができるか紹介いたしましたが、こちらでもWaTの実例を交えて、嫌味を和らげるテクニックを紹介します。
突然ですが、以下のWaTのデビュー曲「僕のキモチ」の動画を見てください!
知らない人のために補足いたしますと、この動画はミュージックステーションで初登場したWaTが初めて披露した時の動画です。
さて、みなさんはこの動画の小池徹平さんの涙を見てどう感じたでしょうか?
この動画は当時学生だった頃の私のクラスでも大反響でした。
私はこの動画を見て小池徹平さんの事がより好きになりました。
しかしクラスの中では逆に冷めてしまった人もいました。
「デビューがそんなに嬉しかったの?」
「なんで泣いてるの?」
という意見もありました。
この動画の感想等を見ても小池徹平さんの涙に関しての意見は賛否両論ありました。
説明が遅くなりましたがWaTとはウエンツ瑛士さんと小池徹平さんで結成されたシンガーソングライター・デュオです。
結成当時は毎週日曜日に代々木公園で路上ライブを始めます。
当初は聴衆ゼロの日にちもあり、人がほとんど集まらない時もあったそうです。
そこで二人は集客アップをするために色々と試行錯誤し努力を重ねていき、1年後には路上ライブに1000人以上の大観衆が集まり、大混乱になり路上ライブは終了になったそうです。
そしてその2年後ようやくメジャーデビューを果たしました。
当時メジャーデビューしたての頃のウエンツ瑛士さんが「こんなにデビューするのに時間がかかると思わなかった。
やっとデビューすることができました」とコメントしていることからデビューまでの大変さが伺えました。
そして先ほど見ていただいたミュージックステーションのデビュー曲で小池徹平さんはデビューまでの道のりを思い出して思わず涙を流したとコメントしていました。(コメント引用:ミュージックステーションより)
話を戻しますが、
この小池徹平さんの涙を見て感動した人と冷めた人の分岐点はなんだったのでしょうか。
恐らく二人の苦労を知っている人または共感できた人は一緒に涙を流したのだと思います。
二人の苦労を知っている人・自分にも似たような経験があり共感できた人は一緒に涙を流し、知らない人は単なる「小池徹平が涙を流している」という事実を受け取るだけだったでしょう。
「面接官の心に残る伝え方」また「面接官に共感してもらう」とはまさにこの事をいいます!
表面に現れている「事実」だけでなく、そこにたどり着くまでにたどった挫折、這い上がってきた軌跡それを伝えることが重要になってきます。
自己PRにおいてもエピソードを伝えるときは、自分が取り組んだ事の経過・苦労・努力したこと、自分が得た喜び等も惜しみなく話せばそこに面接官との共感を生み、よりあなたという人物を理解してもらうことができます。
人生経験が豊富な大人は苦労したことを理解する力があります。きっとあなたの努力や苦労に対して共感してくれるはずです。
そしてこの苦労話があった上での自慢話は嫌味に聞こえる事はありません。
むしろ「苦労が報われて本当に良かったね」となってくれるでしょう。
ここまでのエピソードで努力して苦労することで面接官に関心を持ってもらえる事はわかっていただけたと思います。
結果を伝えただけでは共感を生むことはできません。面接官にも自己同化をしてもらい共感してもらえるような自己PRのエピソードを話すようにしましょう。
自慢話は自分から話さないで相手から聞いてもらおう!
就活において面接官に「ESを読んで下さい!」という姿勢から面接官が「ESを読みたい!」と思わせる。
面接において面接官に「自己PRを聞いてください!」ではなく面接官が「君の自己PRを聞きたい!」と思わせれるように意識して作るといいと思います。
このテクニックは自慢したい事があるけど自分から自慢話をすると引かれてしまう、、嫌味に聞こえてしまうとわかっている人が使う手法の一つです。
この詳しいテクニックの方法は「ESの書き方 テクニック」で詳しく説明いたします。
以下に2パターンの会話を紹介します。
パターン1
[Aさん]Bさん!聞いてくださいよ!俺この間カラオケで100点とったんですよ!
[Bさん]へぇーすごいじゃん。 [Aさん]俺って歌うまいですよね!
パターン2
[Aさん]Bさん!聞いてくださいよ!俺この間カラオケに行ったんですよ!一緒に行った友達が俺の歌った曲聞いて涙流してくれたんですよ。
[Bさん]へぇーAさん歌うまいんだね。
この2つのやりとりを見てどう感じたでしょうか?
正直どっちのAさんもウザイ!って思った人もいるかもしれませんが!笑
ちょっと待ってくださいね!
この2つのやりとりで大きな違いがあります。
それはパターン1は自分から「歌が上手いです!」と言っているのに対して、パターン2は相手から「歌がうまいね!」と言わせています。
この場合パターン2の方が嫌味に感じる事が少ないのです。
理由は後程述べます。一方パターン1の方は自分から自慢しているのがガンガン伝わってきますよね。
このパターン1のような伝え方はあまりよくありません。嫌味に聞こえてしまいます。
しかし就活においても
このパターン1で自己PRをする就活生がたくさんいます。
以下のように自己PRをした就活生がいたとします
[就活生]私は大学3年生の時まで家庭教師をしていました。学生は勉強以外にも悩みがたくさんあり、私は勉強以外にも私生活の悩みや部活の相談にものってあげることで学生がドンドン心を開いてくれるようになり、大人気の教師になりました。相手の気持ちや環境を常に考慮した上で一番適した方法を考え実行する事ができます。また学生と接してきて培ったコミュニケーション能力も高いです!
この自己PRを読んで上のパターン1と同じ所があります。
赤文字で示している自分で自分の事を「大人気の教師」・「コミュニケーション能力が高い」と言ってる所です。
パターン1の「俺って歌うまいですよね!」と同じ事になります。
確かに自分にはその能力があるのかもしれませんが、自分で自分の能力を語るのはよくありません。
ではこのような場合どのように伝えればいいのでしょうか。
それがパターン2のやり方になります。
自分で自分はこんなすごい能力があります!というのではなく第3者がその能力を認めてくれた。あるいは言ってくれるような形で表現をすればいいのです。
先ほどのパターン2ではAさんは自分から歌が上手い!とは言わず「友人が俺の歌った曲聞いて涙流してくれたんですよ」という友人が私の歌が良かった(上手い)と言ってくれた(認めてくれた)と表現することで、あたかも第3者が自分の良さを紹介してくれるかのような視点で表現されます。
そうすることで自分からの押し付けがなくなり、自慢してる感じがなくなります。
「自分は歌上手いとはおもってないんですけど、、周りから歌上手いよ!ってよく言われるるんです」
若干ウザイ感は否めませんが、「自分ほんと歌うまいんですよ!周りからも歌上手いっていわれるんですよ!」っと言ってくる人より、この人は冷静に自分を客観的に見えているな!と感じる事ができ嫌味感が和らぎます。
これはエントリーシートに書くときや面接時にも活躍する手法ですので、「自分を自慢するときは第3者を使って証明しよう!」を是非マスターしてください。
自己PRの作り方 Aランクの自己PRを作りましょう
自己PRの作り方
就活生の自己PRを例年聞かせていただいているのですが、「この人の自己PRはすごいな!」ってものから「就活本をそのまま読んでるのかな、、??」というものまで色々なレベルの自己PRに出会ってきました。そこで、、
・完成度の高い自己PRをAランク。
・惜しい自己PRをBランク。
・残念な自己PRをCランク
と、わけてそれぞれを紹介していきます。それぞれのランクの自己PRの特徴を紹介しますので、それを理解した上で
皆さんはB~Aランクを目指して自己PRを作ってみましょう!
それではまず最初はDランクの自己PRを具体例を使って説明していきます!
自己PR:Cランク
Cランク自己PR実例①
学生時代に力を注いだ事はアルバイトです。私は過去3年間に10種類以上の職種を体験しました。いずれも短期ではありますが、多種多様な仕事経験できたことは私にとって貴重な経験になりました。この経験を通じて学んだことは、どんな仕事でもチームワークが大事だという事、また社会人として背負う責任の重さです。この経験を社会に出ても活かしていきたいと思います。
典型的なNG自己PRです。
全体的に表現・描写が抽象的すぎて、具体的に何をやったのか、何を経験してチームワークが大事だと感じたのかまったくわかりません。まず抽象的の代名詞の「色々な」や「多種多様」はNGワードです。聞いている方は「多種多様」が何なのかわからないまま話が進んでいってしまいます。結果深みを感じる事ができず、その人らしさがまったく伝わってきません。まさしく就活の教本をそのまま使ったのかな?って感じてしまいます。このエピソードを直すとしたらまず①10種類のアルバイトは何をやったのか具体的に書く②多種多様な経験とは具体的になんなのか書く③この経験を通じて~、、、の経験は何なのかを具体的に書く。後で詳しく説明しますが、自己PRのテクニックであえて具体的にエピソードを書かないテクニックもあるのですが、この自己PRはそれ以前の問題なので後程そのテクニックはご紹介します。抽象的な表現を使ってはいけない理由として、誰でも使えるし、嘘でも言えてしまう言葉のため、あまりにも多くの学生がこういう表現を使うので、面接官も飽きてしまうからです。自分の自己PR文を読んでみて今一度抽象的な表現が無いか確認してみてください。
Cランク自己PR実例②
私は臨機応変に対応するのが得意です。年に一度の研究室の一大イベントである忘年会の主催をしています。イベント当日、研究室の教授が参加できなくなり、教授からの挨拶やイベント進行の計画が狂ってしまい、パニックになりました。しかし私はこの状況下で一番学生から信頼されている助手の先生に協力していただき、研究室一丸となってイベントを達成することができました。研究室のメンバーからも「こいつに任せれば何か起きても自分で判断し最善を尽くしてくれる」と信頼してくれます。
実例①より具体的なエピソードが書かれている点はいいと思います。また文章の最後に「研究室のメンバーからも「こいつに任せれば何か起きても自分で判断し最善を尽くしてくれる」と第3者を使って自己PRをする手法:「自分を自慢するときは第3者を使って証明しよう!」テクニックを使用している点もいいと思います。自分で「自分は何が起きても自己判断し最善を尽くせます!」と言うより嫌味になりません。
この自己PRの課題は実例①と同じく、この文章から忘年会の規模がどのくらいなのかわかりません。20人規模の忘年会だったのか、100人規模の忘年会なのかわかりません。また自分の自己PRを証明するエピソードが些細です。教授が欠席して代わりの代役を見つけてイベントを成功させたから臨機応変というのは説得力に欠けます。もし臨機応変に対応するのが得意という事をアピールしたいなら、この他にも臨機応変に対応して成功した事例をもっとあげないと面接官を納得させるのは難しいと思います。
自己PR:Bランク
Bランク自己PR実例①
私はレストランで食器洗いのアルバイトをやっていました。そこでは食器洗いの量が1日300枚以上行います。通常1時間に50枚洗うのが限界と言われていました。しかし私はこれをなんとかもっと早く効率よくできないか試行錯誤を繰り返しました。その結果、「バッチ式洗浄法」という方法をあみだし、1時間で75枚洗うことが可能になりました。その結果この「バッチ式洗浄法」が皿洗い方法に新たに取り込まれるようになりました。その結果周りの従業員の方から信頼されるようになりました。信頼を得ることのすばらしさを実感することができました。私がこのアルバイトで得たものは、自ら新しい方法を確立する大切さ、信頼を得る事の喜びです。社会人になってもこのことを忘れずに頑張りたいと思います。
Bランク自己PR実例②
私はアルバイトの活性化を頑張りました。元不良やいじめられっ子など様々なスタッフがおり、仕事へのやる気に差がありました。私の人生に良いキッカケを与えてくれた店長に報いるため、スタッフの一体感を高めようと、社員から終礼の時間を頂き、毎回1時間以上、スタッフ20人の仕事や私生活の悩みを語り合い続けました。すると自ら主体的に働く活気ある雰囲気になり、全国の飲料店がサービス力を競うS-1グランプリで91点をとることができました。
恐らくこのような自己PRが一番多いと思います。具体的なエピソード・そのエピソードから得たものもちゃんと書かれている。要するに就活本で添削後の改善レベル相当の内容となっています。私の中ではこのくらいのレベルでも十分なレベルであるとは思います。しかし贅沢を言わせてもらうと「その人だけの核」が入っていません。この文章を読んでこの文を書いた人がどんな人かキャラクターか想像できたでしょうか。またこのエピソードが頭の中にイメージできてきたでしょうか。さらにクオリティの高い自己PRを作るとすると、先ほど上で紹介した数々の小手先のテクニックなどを駆使して、少しでも面接官に自分らしさ等を伝えれるように自己PRをつくりましょう。それでは最後にAランクの自己PRをご紹介します。
Aランク自己PR①
「家庭教師の先生ってこんなに若い人なの!?」これは私が家庭教師で初めて担当した中学生の家に挨拶にいったときの親から言われた言葉でした。当時私は19歳で教え子は15歳でした。そのため親からすると教え子との年齢差もあまり無く信頼性に欠けていたらしく肩身の狭い思いをしていました。教え子との間でも悩みは尽きませんでした。歳が近い事もあり「小野さん!この問題わからないー!」と私を友達という感覚で接してくるため、私を先生という感じて見ておらず、宿題を期限までにやっていなかったり、勉強の話をしていてもプライベートの話をしはじめたりしました。私も教え子が可愛くて注意することができず、そのため勉強が計画通り進まず成績も思ったほど伸びず、親や家庭教師の担当者から怒られました。そんな成績が伸び悩んでいたある日、私の事を毛嫌いしていた親からこんな事を言われました。「息子はあなたの事を私たち以上に信頼しています。息子をよろしくおねがいします。「先生」」。今まで見たことのない真剣な親のまなざしと初めて先生として頼られた事でスイッチが入りました。「教え子を志望校に入れよう!」と。そこでそこから教え方を工夫しました。1時間の講義の内50分はしっかり講義をするように約束し、残り10分をプライベートの相談にのったりとメリハリをつけてやることにしました。また宿題をやってこない理由を聞いたところ部活の野球が忙しいそうでやる暇と体力が無いと教えてくれました。そこで短時間でやれるように本当に必要な部分だけまとめたA4サイズの紙一枚ぶんにまとめやってもらうようにしました。すると少しづつですが成績があがるようになり、平均点が75点から83点まで伸ばすことができ志望校に合格することができました。最終日に教え子と両親から「志望校に入ることができました。ありがとうございました小野「先生」!」と言われました。
まず上の自己PRのポイントを説明します。全体の流れがこの章の最初で話した「しくじり先生型自己PRストーリー」になっています。いわゆる壁にぶつかり上に上る「苦労話」になっています。家庭教師先の親と教え子から先生と見てもらえず思うように結果が出せない葛藤から親と教え子から先生と認めてもらうまでのストーリー。またこの自己PRのよいところは「なぜ教え子を志望校にいれてやろう!」と気持ちが変わった瞬間も描写されています。親に真剣に教師として頼られた瞬間であると。そして最後は自分から先生と認めてもらったわけではなく、親と教え子から「小野先生!」と認めてもらう第3者の声で認証してもらっています。またこの文章はこの人だからこそ語れてる感じがしますよね。まず文章の最初が「家庭教師の先生ってこんなに若い人なの!??」で始まるスタイルも中々ないと思います。みんなと書き方が違うな!と興味を引きます。
Aランク自己PR②
私は自己暗示が得意な人間です。大学に進んだとき、私は一つの事を心に決めていました。高校時代私は特に一生懸命取り組んだ事が無くただ漠然と高校生活を送っていました。そして高校時代に頑張った事は何があったか悩んだ所、特に誇れる事例が無いことない焦りを感じました。そこで大学に入学したとき私は何かに一生懸命に取り組もうと思い、野球部に入りました。しかしそこで待ち構えていたのは、今まで味わったことのない辛い日々でした。スポ小等で野球を少しかじった程度の経験量だったため素人同然のような技術力・体力だったため、周りにいる野球経験者や甲子園出場者と同じ質の練習量についていくのが大変でした。しばらくして経験者の人たちから私たちのように上手くない部員に対して内心バカにしているような態度をとるようになってきました。そして月日が経つにつれ上手くない部員が次第に辞めていきました。理由としては①経験者のきつい練習についていけない②経験者の初心者レベルの部員に対する態度。があげられました。気が付いてみると初心者組みで残っていたのは私を含め3人しかいませんでした。残りの2人も辞めようという雰囲気を出していましたが、私は退部しようという気は一切おきませんでした。それは練習することで確実に自分の技術力・精神面が向上していることがわかったためです。そこで私は部活が終わった後も自主的に素振り500回、走り込み10Km、筋トレ2時間と誰にも負けない練習量でカバーしようと考えました。
時が経ち、私が2年生の春、ついに結果が証明されました。先輩・同期を出し抜いてレギュラーの座を勝ち取ることができました。結果でも結果を残すことができました。周りからも「まさかお前がこんなに成長するとはね!おめでとう!」と言ってくれました。その日嬉しくて以前まで野球部に一緒にいた仲間に自慢しました。そしてその年の夏は甲子園に出場することもできました。全国大会でもヒットを打つことができ1塁ベースを踏んだ時私は思いました「諦めずに自分を信じる事の大切さ」。自分はやれば達成できるという希望を持ち常に諦めず信じ続ける事の大切さをこの野球を通して自分の信念を確信することができました。それ以来どんな辛い事が起きても自己暗示をかけることでやる気がわいてきます。会社に入ってからも全ての事において「やればできる。」と自分を信じ続け成果を出していけるように頑張ります。
上の自己PRも下から上に這い上がる「しくじり先生ストーリー」になっており面接官に苦労の共有を求めやすい内容になっています。エピソード・キッカケが具体的で説得力があります。また結果も残せている所も素晴らしいです。この経験から彼が色々なものを吸収したことが実感できます。また最後の「諦めずに自分を信じる事の大切さ」というその人の心情つまり「核」そしてしくじり先生パターンの、その経験を通じて確信した名言もあり、とても彼らしさが伝わります。またなぜ野球部に入ったのかという動機も明確にかかれているのも重要な部分です。高校時代に問題意識をもって大学で克服しようという意識の高さも評価がいいと思います。
上記2つの自己PRに共通して言える注意点ですが、エントリーシートにしろ面接にせよ、文章量が多すぎるのでエントリーシートに書ける用に短縮したver。また面接時でも1分くらいで説明できるくらいの文章量を準備しておく必要があります。本章で紹介した「地雷作戦」のようにエピソード等を書かず、面接であえて聞いてもらう形に変えて短縮してもいいと思います。
最後に
この記事では面接官に「飽きられない・嫌味に感じない」というテーマでのテクニックや考え方をご紹介しました。
正直こんなテクニックを使わなくても内定をとる人もいます。
しかしもし、上のように「無意識に」他人に伝える時にこのようなミスをしていたら就活だけでなく、
普通の生活でももったいない事をしているかもしれません。
コミュニケーションとは自分の事より、相手が「今」何を求めているのか?
それをくみ取って初めてなりたちます。
この記事が少しでも皆様の就活や私生活でお役に立てれば幸いと思っています。