就活初心者必須スキル!就職活動3大理論 そのⅡ しくじり先生型自己PR理論
はじめに
就活生の皆さんは面接官やエントリーシート(ES)の質問を言葉通りに受け取ってしまい、そこに素直に愚直に答えようと頑張ってしまうが故に大きなミスを犯してしまいます。
例えばある企業のESで「学生時代に一番大きな失敗談を教えて下さい」という質問が出るときがあると思います。
これは完全なひっかけ設問になります。
まずESを見渡しても、いわゆる「自己PR」欄が無く「あなたが最近気になった出来事を教えてください」といったものばかりしかないので、「学生時代の失敗談」が実質的な自己PR欄だ、という事になるときがあります。
それにも関わらず「こんな失敗をしてしまいました」という単なる失敗談のみで終わっているケースが就活初心者にはとても多いです。
確かにESの質問にはちゃんと答えていることになって入るのですが、相手が求めている真理には答えられていないことになります。
前章の「y=ax+b理論」で言えばこれは「b」を見せているだけになってしまいます。
しかも失敗談なので、その「b」がマイナスという最悪なケースに陥っている事になります。
ではこういった欄には何を書けばいいのだろうか。何を書く事で「a」を見せる事ができるのだろうか。
そこで活用できる方法が「しくじり先生型自己PR理論」となります。
しくじり先生型自己PR理論
就活内定者達のESの共通点を徹底的に比較したところある一つのパターンが導き出せました。
最もウケのいい自己PRのパターン。それを「しくじり先生型自己PR理論」と呼びます。
しくじり先生とは2014年10月3日からテレビ朝日系列で放送が始まったバラエティ番組で「人生を盛大にしくじった人から「しくじりの回避法」を学ぼう!」を基本理念に毎回ゲストで登場する「しくじり先生」が自分と同じ失敗を他人が犯さないように「自分の言動の問題点と教訓」を番組オリジナルの教科書を用いりながら伝授する番組。(引用:しくじり先生 俺みたいになるな!!Wikipediaより)
しくじり先生を見た事無い方は以下に「しくじり先生の動画」を貼っていますので、時間に余裕がある方は見てみてください。
この番組のパターンを簡略して説明すると、
①まず先生がしくじって地獄を見る。経験する。(←ここが就活で言う所の失敗したエピソード)
↓
②地獄を経験してなぜしくじったか悩む・そして次第に何が原因なのかわかるようになり
新しい視野・考えが生まれる。(←何故失敗したのか分析・検証するところ)
↓
③そのしくじりに対して反省し、壁を乗り越えるために頑張る。(←実際に行動に移す・取り組んだ事を書く)
↓
④そして壁を越えて前とは違う景色が広がっている。(←そしてどのような結果が得られたか(数値や実績だけでなく考えや視野が変わったなど)
このストーリー展開を自己PRに当てはめればいいんです。
簡単に言うと「下から上まで這い上がる過程を書いた感動の努力ストーリー」がしくじり先生型自己PRとなります。
何をもって成功とするかは人それぞれで微妙なところですが、これに関しては、この理論のさらに上のテクニックである「成功は第三者の発言から理論」というものがあるのでそちらで詳しく説明します。
就活で自己PRをする時は単に「失敗してしまいました。反省しています」ではなく、そこから反省して行動に移して成功するまでの過程を書いてこその失敗談ですし、逆に失敗から這い上がる過程を入れてこその成功談となります。
這い上がる過程がない成功談は単なる自慢話になってしまいます。つまり「b」を見せているだけになってしまいます。
「なんかやったらできちゃいました!」という苦労の無い話は人を惹きつけないばかりか反感すら買う可能性があります。
這い上がる過程というのはすなわち「a」の部分になります。
もっと言えば這い上がった経験とは自分が成長した経験であり、自分で「a」の数値を上げた経験であると言えます。
このしくじり先生型自己PRを使うと、結果的に過去に「a」の数値を上げた経験を話す事になり、「この人は今後困難にぶち当たっても、自分なりに乗り越えられる、「a」の数値を上げて成長できる人なんだな」という風に採用担当に思ってもらえるのです。
それは失敗することで反省し苦労して必死に壁をよじ登るストーリーは採用担当者からしても好きなスタイルとなります。
この次の項目に歌手のWaTで実例をあげた「苦労話による面接官との心の共有方法」で詳しく説明しますが、この苦労話というものが嫌味をだいぶ和らげてくれます。
現にしくじり先生を見て嫌な気分で番組が終わることはないと思います。むしろそのしくじったゲストの事が前よりも好きになれることの方が多くなると思います。
この心理を利用して採用担当者の心に訴えていきましょう!