四季報はこう読む!四季報読み方ナビ
はじめに~四季報を読む理由~
四季報が就活支援サイトと決定的に違う点は、企業の情報を中立の立場で掲載している点です。
なぜ中立な立場で掲載されているのかというと、就活支援サイトは企業からお金をもらって情報を載せているのに対して、就活四季報はお金をもらわずに情報を掲載しているため企業に配慮することなく客観的な情報を就活生に提供することができます。
そのため、企業の出したがらない離職率や有休消化状況を掲載しているためブラック企業を見つけるきっかけを知る事もできます。
つまりより深く企業研究をする事ができます。
四季報は読みにくい、、
全部で1000~1500ページ近くにも及び、中を開けば、一般の人には見慣れない用語と数字がびっしりと並んでいます。
一見すると就活生にはとてもとっつきにくい印象があるかもしれません。
しかし、四季報を使いこなせるようになれば、就活や業界研究で頼もしい道具となります。
ちょっとしたコツを知り読み方を知れば、四季報を全部読まなくても効率良く、企業情報を把握することができます。
HPやパンフレットしか読んでいない人より、詳しく企業情報を知ることができ、そして就活生ひとり一人の目的に合ったオリジナルな深い情報を得ることもできるのです。
四季報の効率的な使い方
上の図に四季報のページを掲載しましたが、これを全部読める人は全部読むのがベストだと思います。
しかし読み方がわからない人や読む時間が無い人からしたら、それは大変です。
四季報に載っている項目はたくさんあります。
3年後離職率/有休消化年平均/平均年収/ES通過率 /応募倍率/採用実績校/配属勤務地・配属部署/昇給率/特色・記者評価/初任給/ボーナス/25、30、35歳賃金/平均年齢・平均勤続年数/月平均残業時間と支給額/離職率と離職者数/3年後新卒定着率
そこでせめて、ここだけは見ておいた方が良いという項目と、その項目を見てどう考察すればいいのかをご紹介していきます。
上の写真の赤枠で囲っている部分は目を通しておいた方がいい項目となります。
それぞれの項目について解説していきます。
特色・企業理念
まず特色を見てみましょう。
これは会社の事業内容や企業の特性を簡潔に示しています。これを読むだけで、何をやっている会社なのかその会社のポジションなどのイメージをつかめると思います。
さすがにここの特色だけで企業の特徴を決めつけるのは浅はかになるので、ここを読んでおおまかに会社のイメージを持って、興味を持てたらそこから企業のHPなどを読み進めていくといいと思います。
また企業理念にも目を通しておくといいです。
会社の特色と企業理念がリンクしている可能性や関連性があるときがあるので、そういう共通点などを見つける事ができるかもしれません。
離職率・採用人数
ここでは「採用人数」・「離職率」に注目しましょう。
採用人数は業績が良いかどうかが判断できます。
次に“3年後の離職率”。これが高いところはブラック企業の可能性が高いので注意です。
またNA(No Answer)というのも要注意です。離職率が高いため回答を拒否しているという可能性があります。
ただし、数字だけを見るのもダメです。データでは、離職率が高い企業があっても、会社をやめたとしても、その理由がポジティブな場合があります。
ベンチャー企業は、勤続年数が短く、人もどんどん辞めていきます。しかし、その理由は「新しいことに挑戦したい」など、ポジティブなものが多いのです。
ですので、離職率に限らず数字だけでは全てを把握する事はできませんので注意してください。
有給消化率
有給というのは有給休暇の事をさします。
要は定休日以外に希望の休みをとれているかがわかります。
年間有給支給日が多くても仕事上なかなか取れないというのが現状です。
その会社の部署などにもよって有給のとりやすい所やとりにくい所もあると思います。
あくまで目安程度に把握しておきましょう。
応募倍率
会社の応募倍率も事前にわかれば非常に便利です。
第一志望にしている企業が数千倍の倍率だと他の候補も必要になってくるでしょうし、2社ほぼ同条件の企業がある際には倍率が低いほうが当然受かりやすいでしょう。
しかしこれも年によって大きく変わる事ので傾向程度にでも見ておきましょう。