面接官の心理を理解すればES・面接がさらによくなる!面接官がESを選考している心理状況
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はじめに
就活を始めて成果が中々でない人達の共通点として一番多いのが、、
「読む人(面接官)の気持ちになってESを書いているか?」という事が挙げられます。
これは私にとってエントリーシートに限らず面接やグループディスカッションなど就活全てにおいて
一番重要な項目だと思っています。
就活を始めたばかりの方はエントリーシートの設問に答えるのに必死になってしまいこの事を意識しない
で「自己満な内容」になってしまう人が多いです。
これではなかなかエントリーシートを通過できません。
そこで、ここでは「読む人(面接官)の気持ちになってエントリーシートを書く」のが何故大事か、
また「意識を持って書くとどう変わるのか?」という所を説明していきます!
ES突破のポイント!ESを読む面接官の心情を理解しよう!
エントリーシートを書く時に私が学生に最初に言っている言葉があります。
それは
エントリーシートを書く時は面接官に「読んで!」という書き方をするのではなく、面接官が「読みたい!」と思えるような文章を書きましょう!」
どういう事??って思った人もいると思います!
これを理解するには「面接官の気持ち」を理解する必要があります!
面接官の気持ちをてっとり早く理解するには、、、
実際に面接官の気持ちを体験するのが一番です。
そこで!
下に面接官が実際にESを読んでいる時のシチュエーショ―ンを表記します。
みなさんは「面接官になったキモチ」でちょっと読んで見てください!
面接官側の気持ちを体験しましょう!
(※この先文章中で「面接官」という言葉と「採用担当者」という言葉がでてきますがこの記事では同じ意味ととらえてください。面接官=採用担当)
~シチュエーション~
今からあなたは採用担当者という立場(会社は銀行という定義で)で就活生から送られてきた「志望動機30枚」を見てES採用者を1名選んでください。
(※このページに志望動機30人分書くとページ数が膨大になるので、以下のページに「志望動機30個」がかいてあります。
こちらから見てみてください。ちなみに途中で飽きたら読むの辞めてもいいです!読めるとこまで読んで見てください!)
↓ ↓ ↓
お疲れ様でした!
皆さんはどこまで志望動機を読んだでしょうか??
志望動機30人全部読んだ人もいれば、15人ぶんくらいで志望動機を読むのを辞めた人もいると思います。
しかし志望動動機全部読んだ人も途中で読むのを辞めた人もこう思いませんでしたか?
「読むの結構大変(疲れた)だったなあ、、」 と
これが読む側(面接側)の心境です!
志望動機30集を読んでもらった事で面接官の気持ちを少し経験できたと思います!
次の項目では、そこから更に「面接官がESを読むときの環境や心情を加えて理解していきましょう!」
30人の志望動機を読む事は実はかなり体力がいる!
30人ぶんの志望動機を読むのはだいぶ疲れませんでしたか?
中には「全然苦じゃなかったよ!」という強者もいるかもしれません!
しかしほとんどの人は飽きたり・疲れませんでしたか?
そうです!まず面接官の気持ちで見落としがちな事ですが、意外と読むのは疲れます!
しかも今回の場合は「志望動機」を30人ぶんだけでも結構つかれましたよね?
面接官は志望動機だけではなく、さらに提出者の「自己PR」や「学生時代頑張ってきたこと」などの項目も見なければ
いけません!しかも大手や人気のある企業でしたら、100人ぶん読む可能性もあります。
ESを書く側も大変かもしれませんが、それを読む側は実はもっと大変なんです。そこを理解しましょう!
これは学校で全校朝会などで1時間喋る人よりも1時間話を聞く人の方が大変である事と同じ心境です。
以上よりここまでで伝えたい事は、、
読む側(採用担当者)は意外と大変である!という事
なので「ESで枠いっぱい書きたい!」という人もいるかもしれませんが、文字がびっしり書いてあるESを採用担当がみたら、、
「うわあ、、読むの大変そうだなあ、、」と読む前からあまり乗り気じゃない状態で読み始めてしまいます。
そうするとせっかく良い事が書かれていても、疲れ切った採用担当者の心に上手く響かないかもしれません。
ですので、ESにいっぱい書きたい人もいるかも知れませんが、
「短い文章でコンパクトにわかりやすくまとめる」のが面接官にとって嬉しく思われます。
しかしエピソードによっては短くまとめる事ができない時もあると思います。
この記事の最後に詳しく触れますが文章の最初に「面接官が興味を持ってもらえる様な言葉から始める」のが有効になります。
これを踏まえてESを書いていきましょう!
面接官はESを全部読んでいるとは限らない!
そしてもう一つ!
このESに目を通すという作業は、普通の会社では「ESを読むための時間は会社からは与えてくれません」。
どういう事かというと、
会社の採用担当者は普段は「新入社員の採用」以外にも沢山の仕事を行っています。
その仕事だけでも1日8時間や残業するくらいの仕事をこなしています。
しかし新入社員を採用する時期が近づき、就活生から履歴書やESが送られてきます。
そうすると採用担当者は普段の仕事+就活生の履歴書を見る
という仕事をこなさいといけなくなります。
つまり採用担当者(ESを見る人)は普段の仕事に加えて「ESを見る」という余計な仕事がプラスされるような形でESを見なければなりません。
私も新卒担当を一時期やるときは、「この履歴書30人ぶんの目を通して報告書出してね!」と言われるともう徹夜しないと仕事をこなすことができませんでした。
以上より、ここでは何が言いたいのか?というと
ESを読む人(採用担当者)の状況は、、
①「かなり疲れている可能性がある」
②「ESをゆっくり読んでいる暇があまり無い」
という状況の人もいます。
そうなると「面接官に伝えたい事たくさんあるから枠ぎっしりに、いーーっぱい書こう!」なんてされたら面接官は読む気失せますよね、、
採用担当者の中には、もしかしたら「1時間しかESに目を通す時間がとれない!!」
という売れっ子芸人並みに忙しい人もいるかもしれません。
1時間しかESを見る暇が無く、かつ150人ぶんのESを見ないといけないという状況になったら皆さんはどう対応しますか??
ほとんどの採用担当者は、、
「最初の文章の1~2行だけを読んで興味を持てなかったら次の項目に移る」という
荒業をします。
(※全ての採用担当がやっているという事ではございません)
そこで!
先ほど皆さんに30人ぶんの志望動機を読んでもらいましたが、あの文章はサンプルで私がテキトウに書いた文章なのではっきり言いますが、、、
「みんな書いてる事が似ていて、読んでて飽きてきませんでしたか?また似たようなの書いてある、、、って」
そうなると採用担当も「どうせ最後まで読んでも似たような事しか書いてないから最後までよまなくていいや、、時間が無いし、、」
となって読み飛ばされてしまします。
みなさんも30人の志望動機を読んでいて飽きてきたあたりで、似たような志望動機がでてきたら軽く読み流したり、集中力が落ちた状態で読んだりしてませんでしたか?
採用担当者も同じ状況です!
時間が無いならなおさら、つまんなそうな内容や似たような内容だと真剣に読んでもらえない可能性がでてきます!
それどころかその人の名前も印象に残らず流されてしまうかもしれません。
じゃあ、、どうすればいいのか、、、
答えは「面接官の記憶に残るような文章を書けばいいのです!」
書けばいいのですって簡単に言うけど、具体的にどう書けばいいの??
って思った方もいると思います。
少し思い出してもらいたいのですが、先ほど「30人の志望動機」を読んでもらったと思いますが、
あの中で誰の志望動機が一番印象に残りましたか??
忘れちゃった人は最初の15人くらい流し読みしてもらいたいのですが、、、
30人の中で私が印象に残ったのはJさんだったのですが、、、
皆さんは誰でしたでしょうか??
私は30人の志望動機を読んで何人か良い事を書いている人がいましたが、その中で一番良かったのがJさんでした!
「俺はAさんが一番良かったと思う!」と、人によって感じ方が違うので別にJさんが正解という事ではないの
ですが問題点はそこではありません。
ここで一番伝えたいのは
みんなと違うような出だしで書いたり、表現の仕方がみんなと違うように書くと面接官の心をキャッチしやすくなり、最後まで読んでもらえやすくなります。
という事です!
それでは次の章になぜJさんが私の中で印象に残ったのか解説します。
文章に「個性」がでていないと印象に残らない!
ではここで何故Jさんが印象に残り、他の人は印象に残らなかったのか違いを書いていきます!
まずはじめに「印象に残らなかった人達の共通点」を以下にまとめると
- ・書いてある事がパンフレットや会社のHPに書いてある事をそのまま使っているような文章
- ・書いてある事が抽象的な表現が多い
- ・会社の褒め方がマニュアル的
- ・説得力が弱い
- ・文章からその人の人物像が想像できない
何故印象に残らないのか、、それは「みんな同じような事を書いているから」になります。
①で述べたように印象に残らない人達の志望動機はパンフレットやHP、就活本などから抜粋してきた言葉をくっつけて作っただけのような内容ばかりでした。
また、パンフレットやHP・就活本などは誰でも調べる事ができます。また誰でも使用できる言葉でもあるのでみんなその言葉を借りて文章を作ってしまいます。だからその文章にその人の個性がでないのです。
次にJさんの印象に残った要素を以下にまとめました
えっ??これだけ??と思った人もいると思います。逆に言うと、これができないとダメです!
絶対ダメというわけではありませんが、沢山の履歴書の中から差別化を図るには個人的エピソードをいれないとなかなか採用担当者に印象を残す事ができません。
ではJさんのどこに個性があるのか、、、それはJさんの志望動機には具体的な体験エピソードと感情が入っています。
文章で一番簡単に個性を出すのは自分が実際に経験し感じた事を文章に盛り込む事です!
10人の人がインターンシップを経験してまったく同じ考えや感情になるということはほとんどありません。
インターンシップを経験して2名の人が「すごく楽しかったです!」と答えてもこの2人の「楽しかった事」がまったく一緒という事は少ないと思います!
なので体験して感じた事を盛り込めば自然と「個性のある文章」ができます。
あとJさんの志望動機で注目すべき点は文章の書き方です!
これは就活のテクニックにもなるのですが、就活本では「まず結論から述べよ」と書かれている事が多いです。
先ほど上で述べたように忙しい採用担当者は最初の1~2行しか読まない可能性もある!という事や、結論を最初に持ってくると文章的にわかりやすいという利点もあり最初に結論を述べるのは良い方法です。
だから、みんなこの方法で書いてしまいます!
そのため文章の出だしや書き方もみんな似てきてしまい、みんなと似たような文章になってしまい印象がつきません。
みんな
「私が御社を志望した理由は、、、」
「地元に貢献する、、、、」
と、出だしも似てきます。
しかしJさんの出だしは「銀行と言われたら?~」というまさかの質問系から文章がスタートしています。
これを見ると「んっ??この人みんなとちょっと違うな!何を言うんだ??」と注目してしまいます。
しかも文頭から尋ね文章で始まる志望動機とかなかなかみません。続きに何を書いているんだ??と
続きが読みたくなります。結果1行以上読む可能性があがります。
そして個性があると
Jさん=「銀行と言われたら」の人だよな!って印象に残りやすくなります!
これは非常に重要です!そんな小さな感情から「この人に会ってみたいな」→「面接に呼ぼう」→ES突破!
となることも多いです!
この個性を文章に埋め込むという行為は、
自分を理解してもらう事もできるという利点もあるので、是非就活において取り入れてもらいたいです!